理系と理系を目指すすべての人へ！　理系の歩き方第３回

産経ニュース

17 Feb 202311:50

Summary

TLDR株式会社ltsのデータサイエンティスト、版内巧さんが、デジタル技術を活用したサービス開発とコンサルティングの実績を紹介。特に、地球観測を活用した水門学研究と、AIを用いた浸水予測システム「ファスパイ」について語る。このシステムは、経済産業省主催のサプライチェーンデータチャレンジで災害部門2位を受賞し、社会実装を目指している。版内は、ビジネスとアカデミアの両面で活動し、気候変動問題の解決に向けた多角的なアプローチを提案する。

Takeaways

🌐 今回のゲストは株式会社ITSのデータサイエンティスト、版内巧さんであり、技術開発チームに所属しています。
🔍 版内さんは東京大学大学院の修士課程にも所属しており、研究活動も行っています。
📊 データサイエンスチームは約15名で構成されており、データ解析ツールを用いて顧客の課題解決に取り組んでいます。
🌍 研究内容は水門学に焦点を当てており、人工衛星や機械学習、AI技術を用いた地球観測が研究の核心です。
💧 気候変動問題とその影響を研究しており、特にCO2増加による大雨や気候災害の増加に注目しています。
🏆 研究で開発されたサービス「ファスパイ」は、降水量から浸水エリアを予測するAIモデルを提供しており、経済産業省のサプライチェーンデータチャレンジで受賞しています。
🛠️ ファスパイはサプライチェーン管理プラットフォームと連携し、浸水予測から災害対応までワンストップで対応できるサービスを提供しています。
🤖 AIの活用において、データサイエンティストは単なる洪水予想を提供するだけでなく、意思決定につながる情報を提供することが重要だと考えています。
🏢 版内さんは株式会社ITSでは自由に研究活動を行える環境があり、ビジネスとアカデミアの両方の知識を活用しています。
🔮 将来のデータサイエンティストは、DXの進展に伴い、特徴のある専門知識を持つ人材がより重宝されると予想しています。
🌟 版内さんはアカデミアとビジネスの間で行き来できるキャリアを経験しており、その両方の知識を活用して社会に貢献を目指しています。

Q & A

株式会社ltsはどのような企業ですか？
-株式会社ltsは総合コンサルティング会社で、各業界のトップ企業へサービスを提供しています。ビジネスプロセスの改善やテクノロジー開発の支援を行っています。
版内巧さんはどのような職務を担当していますか？
-版内巧さんは株式会社ltsのデータサイエンティストであり、技術開発チームの一員としてクライアントへのサービス開発やコンサルティングなどの業務に従事しています。
版内さんの所属するチームの主な活動は何ですか？
-版内さんのチームはデータサイエンスチームで、約15名が自分のテーマを持って研究活動を行っています。主な活動はデータ解析を通じて顧客の課題解決に取り組むことです。
版内さんは東京大学大学院でどのような研究を行っていますか？
-版内さんは東京大学大学院で水門学という研究テーマに取り組んでおり、人工衛星や機械学習、AI技術を用いた地球観測の分野に関心を持っています。
版内さんが開発したファスパイとは何ですか？
-ファスパイはフラットアセスメントシステムusingfxBASEAIの略称で、降水量から浸水エリアを予測するAIモデルです。サプライチェーンの企業の生産管理担当者向けのサービスとして提供されています。
ファスパイの特長は何ですか？
-ファスパイは人工衛星データや洪水シュミレーション、高精度地形データを用いて、降水量データのみから浸水エリアを高精度で予測するAIシステムです。
版内さんのチームが気候変動問題に取り組む理由は何ですか？
-気候変動は現在大きな問題であり、版内さんのチームは環境ビッグデータと企業のビジネスに必要なデータを統合し、新たな企業価値を創出することを目指しています。
版内さんのチームが気候変動問題を解決する中でどのような難しさを感じていますか？
-企業と学問が捉えている時間スケールの違いが難しさの1つであり、気候変動の研究は長期的な視点を持ちますが、ビジネスは短期的な視点で進められる傾向があります。
版内さんはどのようにして気候変動問題に興味を持ち始めましたか？
-版内さんは東京大学の先生から気候変動や人工衛星データに関するアドバイスを受けながら、徐々にその研究分野に興味を持ち始めました。
版内さんは株式会社ltsでの就労経験についてどのように評価していますか？
-版内さんは株式会社ltsで働くことが自由度が高く、研究活動を続けることができる環境が良かったと評価しています。
版内さんは将来のデータサイエンティストについてどう思いますか？
-版内さんは今後データサイエンティストのニーズは増える一方であり、特徴のあるデータサイエンティストがより重宝される世になるだろうと予想しています。
版内さんは日本科学技术の未来についてどう希望していますか？
-版内さんはアカデミアとビジネスの間で自由に行き来できる世界が来ると望み、そのようなキャリアが一般的になることでビジネスとアカデミアがより良い世界になると考えています。